部品の3つ組
「おく」で x を決めたら、次は「表す」です。場面に出てくる量を x を使って表したものを 部品 とよびます。
部品のほとんどは、次の形をしています。
1あたり × いくつ分 = 全体
これは小学5年で学んだ「単位量あたりの大きさ」と同じ考え方です。代金も、速さも、食塩水も、仕事も、平均も、ぜんぶこの3つ組で表せます。
| 1あたり | いくつ分 | 全体 |
|---|---|---|
| 1個の値段 | 個数 | 代金 |
| 速さ | 時間 | 道のり |
| 濃度 | 食塩水の重さ | 食塩の量 |
| 1日の仕事量 | 日数 | 仕事の量 |
| 平均 | 人数(回数) | 合計 |
数を入れて考える
1個80円のみかんを x 個買ったときの代金は? いきなり式にせず、数を入れてみます。
- 3個なら 80×3=240円
- 5個なら 80×5=400円
- x 個なら 80×x=80x 円
「数のときにした計算」を、そのまま x でするだけです。
x+50 はこれで完成
「x円より50円高い」は x+50 円です。これ以上まとめる必要はありません。x+50 は、それだけで「1つの値段」を表しています。
1つの数にしたくなって 50x と書いてしまうことがあります。そんなときは x に数を入れて確かめます。x が100なら、100円より50円高いのは150円です。50x だと 50×100=5000円になってしまうので、ちがうとわかります。
単位量あたりの大きさ(小5)
「1つ分の大きさ」と「いくつ分」がわかれば、全体はかけ算で出ます。
- 1本 x 円の鉛筆6本 → 6x 円
- 1個120円のりんご x 個 → 120x 円
- 合わせて15個のうち、りんごが x 個なら、みかんは 15-x 個 → 80(15-x) 円
かっこは「ひとまとまりの数」の印です。80(15-x) は「80円が 15-x 個分」と読みます。
割合・百分率(小5)
割合も「もとにする量 × 割合 = くらべる量」の3つ組です。
| もとにする量 | 割合 | くらべる量 |
|---|---|---|
| 定価 x 円 | 0.8(2割引き) | 売り値 0.8x 円 |
| 昨年の人数 x 人 | 1.05(5%増) | 今年の人数 1.05x 人 |
| 食塩水 300g | 0.08(8%) | 食塩 24g |
「2割引き」は「1-0.2=0.8倍」、「5%増」は「1+0.05=1.05倍」です。%や割は、小数に直してからかけます。
速さ(小6)
| 速さ(1あたり) | 時間(いくつ分) | 道のり(全体) |
|---|---|---|
| 分速80m | x 分 | 80x m |
| 時速4km | x 時間 | 4x km |
道のりから時間を出すときは、わり算になります。x km を時速4kmで歩くと x/4 時間です。
速さと時間の単位(分速と「分」、時速と「時間」)がそろっているか、式を作る前に確かめます。→ 単位をそろえる
比(小6)
「砂糖と小麦粉を2:5の割合で混ぜる」のように、2つの量の割合を比で表します。
- 比の値が等しい2つの比は「等しい」と言えます。2:5=4:10=140:350
- 比例式 a:b=c:d では、外側の積と内側の積が等しくなります(a×d=b×c)。
小麦粉が350gのとき、砂糖を x g とすると x:350=2:5。外側と内側の積から 5x=700、x=140 です。
平均(小5)
平均も3つ組です。平均 × 人数(回数)= 合計 です。
- 4回のテストの平均が72点 → 4回の合計は 72×4=288点
- 5回目に x 点取ると、5回の合計は 288+x 点
- 5回の平均を75点にしたい → 合計は 75×5=375点
合計どうしを=で結ぶと 288+x=375 になります。平均のままでは、たしたりひいたりできないので、いったん合計に直すのがこつです。
分数(小5・小6)
「ある数の 1/3」は x×1/3 で、x/3 と書きます。
分数のある方程式は、両辺に分母の数をかけて分数をなくすと解きやすくなります。
- x/3+x/4=14 → 両辺に12をかけて 4x+3x=168
- 仕事算では、仕事全体を 1 とすると、1日にする仕事は 1/10 や 1/15 のような分数になります。
位取り(小3)
2けたの数は「十の位の数 × 10 + 一の位の数」です。
- 十の位が4、一の位が7の数は 4×10+7=47
- 十の位を a とすると、10a+7
a7 のように文字と数字を並べても「10a+7」にはなりません。数を入れると、a が4なら47、a7 と書くと「4×7=28」と読めてしまうからです。
図形の公式(小4〜小6)
図形の問題では、公式が「=」の理由になります(E きまり)。
| 求めるもの | 公式 |
|---|---|
| 長方形の周の長さ | (縦+横)×2 |
| 長方形の面積 | 縦×横 |
| 台形の面積 | (上底+下底)×高さ÷2 |
| 三角形の角の和 | 180° |
| n角形の内角の和 | 180°×(n-2) |
| 直方体の体積 | 縦×横×高さ |
公式の中のわからない長さや角を x にして、問題の数と=で結びます。