比・比例式の文章題 008
ある図書室にある物語の本と図鑑(ずかん)の冊数の比は7:3で、図鑑は84冊です。物語の本は何冊ありますか。
どの形式で解くか、上のボタンでえらべるよ。
✏ 答案に書く の枠が、答案(ノート)に書くこと。そのほかは解説だよ。最後に「模範答案」があるよ。
1. 図
まず図で場面をつかもう。分かっている数と、求める「?」はどれかな?
2. おく
求める数に、仮の名前 x をつけよう。何の x なのかが分かる1文で書くよ。答案の1行目だ!
✏ 答案に書く
物語の本の冊数をx冊とする
ほかの置き方
- 比の1つ分をx冊とする(物語の本は7x冊、図鑑は3x冊。この場合は、求めた x を7倍して物語の本の冊数にする)
ほかの置き方でも正解だよ。x は「仮にこう決めた数」なんだ。
3. 表す
1あたり × いくつ分 で、部品を作ろう。km と m、分と時間……単位はそろっているかな?
単位をそろえる
単位はそろっているよ(冊)
✏ 答案に書く
- 物語の本の冊数:x(冊)
- 図鑑の冊数:84(冊)
解説:部品の3つ組表(1あたり × いくつ分)
| 部品 | 1あたり | いくつ分 | 式 | 単位 |
|---|---|---|---|---|
| 物語の本の冊数 | x | 冊 | ||
| 図鑑の冊数 | 84 | 冊 | ||
| 外側の2つの積 | x×3 | |||
| 内側の2つの積 | 84×7 |
4. つなぐ
何と何が同じかな? 理由が言えたら、=でつなげるよ。
✏ 答案に書く
物語の本と図鑑の冊数の比 x:84 が、問題の7:3と同じなので、
x:84=7:3
解説:「〜ので、」の部分が =にした理由。何と何が同じかを、場面の言葉で書こう。
解説:=のパターン F 比
5. 解く
てんびんの左右に同じことをしても、つり合ったままだよ。
✏ 答案に書く
- x:84=7:3
- x×3=84×7
- 3x=588
- x=196
6. 確かめる
求めた x の値を、作った方程式に代入しよう。左辺と右辺は等しくなるかな?
✏ 答案に書く
x=196 を x:84=7:3 に代入すると、196:84=7:3
外側の積:196×3=588
内側の積:84×7=588
外側の積と内側の積が等しいので、x=196 は方程式の解である。
解説:てんびんで見ると、外側の積 588 と内側の積 588 でつり合っているね。
7. 解けた
仮の数だった x の値が分かって、問題が解けたね!
解説:答えを問題の場面に戻すと
物語の本が196冊なら、物語の本と図鑑は196:84。両方を28でわると7:3になり、問題と合う。
✏ 答案に書く
物語の本の冊数は、196冊である。
答え 196冊
模範答案
答案(ノート)には、右側の文を上から順に書こう。色の枠 は段階の名前だから、答案には書かないよ。図や解説も書かなくて大丈夫。
- おく物語の本の冊数をx冊とする。
- 表す物語の本の冊数:x(冊)
図鑑の冊数:84(冊) - つなぐ物語の本と図鑑の冊数の比 x:84 が、問題の7:3と同じなので、
x:84=7:3 - 解くx:84=7:3
x×3=84×7
3x=588
x=196 - 確かめるx=196 を代入すると、196:84=7:3
外側の積:196×3=588
内側の積:84×7=588
外側の積と内側の積が等しいので、x=196 は方程式の解である。 - 解けた物語の本の冊数は、196冊である。
答え 196冊
解けたね! =にした理由を、自分の言葉で言えたかな? 次は、ちがう分野の問題にも挑戦してみよう。
もっと見たい人へ(開くと表示されるよ)
つなぐ理由を自分の言葉で書く(「4. つなぐ」のふり返り)
自分の言葉で書くと、ぐっとわかるようになるよ。
「4. つなぐ」で、x:84 と 7:3 を=でつないだね。
この2つが等しいと言えるのはなぜ? 自分の言葉で書いてみよう。
ヒント:「何」と「何」が同じなのかを、問題の場面の言葉で書こう(x や式ではなく、「○年後の父の年齢」のように)。
模範を見る
物語の本と図鑑の冊数の比が7:3なので、x:84 も7:3と同じ割合になるから。
間違い探し
まちがいは、伸びる材料だよ。どこが違うか探してみよう。
この問題で起きやすいまちがいを、つまずきやすいポイントごとに並べたよ。どこが違うか考えてから開いてみよう。
もとにする量の取り違えつまずきやすい段階:「表す」
Aさんはこう書きました:x:84=3:7 どこが違う?
なぜそう書きたくなる?比の数を、書いてある順番を確かめずに逆に当てはめてしまう。
どう確かめる?解くとx=36。xに36を入れると物語の本が図鑑の84冊より少なくなるが、7:3では物語の本のほうが多いはず。比の前と後ろが「物語:図鑑」の順か確かめよう。
気づくコツ:「○の△割」の○がもとにする量だよ。何の割合なのかを言葉で確かめよう。
もとにする量の取り違えつまずきやすい段階:「表す」
Aさんはこう書きました:x:84=7:10 どこが違う?
なぜそう書きたくなる?7+3=10を全体と考え、図鑑の冊数を全体の10と組にしてしまう。
どう確かめる?解くとx=58.8で、冊数が小数になる。xに58.8を入れると 58.8:84 は7:10で、7:3にならない。84冊は図鑑だけの冊数なので、図鑑の3と組にしよう。
気づくコツ:「○の△割」の○がもとにする量だよ。何の割合なのかを言葉で確かめよう。
ここまで理解できている?(小学校の内容)
つまずいたら、小学校の内容に戻っても大丈夫!
この問題は、次のことが分かっていれば解けるよ。1つずつ確かめよう。自信がないものは、リンク先で復習できるよ。
- a:b=c:d のとき、外側の積=内側の積になるって分かる?
小6「比」を復習する(ポイント・例題・確認問題)
ためしに1問:赤いビーズが12個、青いビーズが18個あります。赤と青の個数の比を、できるだけ小さい整数の比で表しましょう。また、その比の値を求めましょう。
答えを見る
2:3(比の値は2/3)
学習指導要領の項目:内容の取扱い ⑷(比例式)/⑶ 一元一次方程式 イ(イ)