数・整数の文章題 020
貯金箱に100円玉と10円玉が合わせて12枚入っています。100円玉と10円玉の枚数を入れかえると、金額はもとより540円少なくなります。100円玉は何枚入っていますか。
どの形式で解くか、上のボタンでえらべるよ。
✏ 答案に書く の枠が、答案(ノート)に書くこと。そのほかは解説だよ。最後に「模範答案」があるよ。
1. 図
まず図で場面をつかもう。分かっている数と、求める「?」はどれかな?
2. おく
求める数に、仮の名前 x をつけよう。何の x なのかが分かる1文で書くよ。答案の1行目だ!
✏ 答案に書く
100円玉の枚数をx枚とする(10円玉は12-x枚)
ほかの置き方
- 10円玉の枚数をx枚とする(100円玉は12-x枚)。この場合は、求めたxを12からひく
ほかの置き方でも正解だよ。x は「仮にこう決めた数」なんだ。
3. 表す
1あたり × いくつ分 で、部品を作ろう。km と m、分と時間……単位はそろっているかな?
単位をそろえる
単位はそろっているよ(円・枚)
✏ 答案に書く
- 10円玉の枚数:12-x(枚)
- もとの100円玉の金額(百の位):100×x(円)
- もとの10円玉の金額(十の位):10×(12-x)(円)
- もとの金額:100x+10(12-x)(円)
- 入れかえた100円玉の金額(百の位):100×(12-x)(円)
- 入れかえた10円玉の金額(十の位):10×x(円)
- 入れかえた金額:100(12-x)+10x(円)
解説:部品の3つ組表(1あたり × いくつ分)
| 部品 | 1あたり | いくつ分 | 式 | 単位 |
|---|---|---|---|---|
| 10円玉の枚数 | 12-x | 枚 | ||
| もとの100円玉の金額(百の位) | 100円 | x枚 | 100×x | 円 |
| もとの10円玉の金額(十の位) | 10円 | 12-x枚 | 10×(12-x) | 円 |
| もとの金額 | 100x+10(12-x) | 円 | ||
| 入れかえた100円玉の金額(百の位) | 100円 | 12-x枚 | 100×(12-x) | 円 |
| 入れかえた10円玉の金額(十の位) | 10円 | x枚 | 10×x | 円 |
| 入れかえた金額 | 100(12-x)+10x | 円 |
4. つなぐ
何と何が同じかな? 理由が言えたら、=でつなげるよ。
✏ 答案に書く
入れかえた金額と、もとの金額から540円をひいた金額は、同じ金額なので、
100(12-x)+10x=100x+10(12-x)-540
解説:「〜ので、」の部分が =にした理由。何と何が同じかを、場面の言葉で書こう。
解説:=のパターン D 条件
5. 解く
てんびんの左右に同じことをしても、つり合ったままだよ。
✏ 答案に書く
- 100(12-x)+10x=100x+10(12-x)-540
- 1200-100x+10x=100x+120-10x-540
- 1200-90x=90x-420
- -90x-90x=-420-1200
- -180x=-1620
- x=9
6. 確かめる
求めた x の値を、作った方程式に代入しよう。左辺と右辺は等しくなるかな?
✏ 答案に書く
x=9 を 100(12-x)+10x=100x+10(12-x)-540 に代入すると、
左辺:100(12-9)+10×9=390
右辺:100×9+10(12-9)-540=390
左辺と右辺が等しいので、x=9 は方程式の解である。
解説:てんびんで見ると、左辺 390 と右辺 390 でつり合っているね。
7. 解けた
仮の数だった x の値が分かって、問題が解けたね!
解説:答えを問題の場面に戻すと
100円玉が9枚なら10円玉は3枚で、もとの金額は 100×9+10×3=930円。入れかえると100円玉3枚・10円玉9枚で 300+90=390円。930-390=540 で、問題と合う。
✏ 答案に書く
100円玉の枚数は、9枚である。
答え 9枚(10円玉は3枚、金額は930円)
模範答案
答案(ノート)には、右側の文を上から順に書こう。色の枠 は段階の名前だから、答案には書かないよ。図や解説も書かなくて大丈夫。
- おく100円玉の枚数をx枚とする(10円玉は12-x枚)。
- 表す10円玉の枚数:12-x(枚)
もとの100円玉の金額(百の位):100×x(円)
もとの10円玉の金額(十の位):10×(12-x)(円)
もとの金額:100x+10(12-x)(円)
入れかえた100円玉の金額(百の位):100×(12-x)(円)
入れかえた10円玉の金額(十の位):10×x(円)
入れかえた金額:100(12-x)+10x(円) - つなぐ入れかえた金額と、もとの金額から540円をひいた金額は、同じ金額なので、
100(12-x)+10x=100x+10(12-x)-540 - 解く100(12-x)+10x=100x+10(12-x)-540
1200-100x+10x=100x+120-10x-540
1200-90x=90x-420
-90x-90x=-420-1200
-180x=-1620
x=9 - 確かめるx=9 を代入すると、
左辺:100(12-9)+10×9=390
右辺:100×9+10(12-9)-540=390
左辺と右辺が等しいので、x=9 は方程式の解である。 - 解けた100円玉の枚数は、9枚である。
答え 9枚(10円玉は3枚、金額は930円)
解けたね! =にした理由を、自分の言葉で言えたかな? 次は、ちがう分野の問題にも挑戦してみよう。
もっと見たい人へ(開くと表示されるよ)
つなぐ理由を自分の言葉で書く(「4. つなぐ」のふり返り)
自分の言葉で書くと、ぐっとわかるようになるよ。
「4. つなぐ」で、100(12-x)+10x と 100x+10(12-x)-540 を=でつないだね。
この2つが等しいと言えるのはなぜ? 自分の言葉で書いてみよう。
ヒント:「何」と「何」が同じなのかを、問題の場面の言葉で書こう(x や式ではなく、「○年後の父の年齢」のように)。
模範を見る
入れかえると540円少なくなるので、もとの金額から540円をひくと、入れかえた金額と同じになるから。100円玉は「100がいくつ」、10円玉は「10がいくつ」を表すので、位取りと同じように金額を作れる。
間違い探し
まちがいは、伸びる材料だよ。どこが違うか探してみよう。
この問題で起きやすいまちがいを、つまずきやすいポイントごとに並べたよ。どこが違うか考えてから開いてみよう。
ふえる・へるの取り違えつまずきやすい段階:「表す」
Aさんはこう書きました:100(12-x)+10x-540=100x+10(12-x) どこが違う?
なぜそう書きたくなる?540円を、少ないほうの金額からひいてしまう。
どう確かめる?解くと x=3。100円玉3枚・10円玉9枚なら、もとは390円で、入れかえると930円にふえてしまう。少ないのは入れかえた金額なので、もとの金額から540をひこう。
気づくコツ:「高い・後・増える」はたす、「安い・前・減る」はひく。場面の向きを確かめよう。
等しくないものを=でつなぐつまずきやすい段階:「つなぐ」
Aさんはこう書きました:100x+10(12-x)=540 どこが違う?
なぜそう書きたくなる?入れかえた金額を作らずに、もとの金額を540円としてしまう。
どう確かめる?解くと x=14/3 で、整数にならない。540円は金額そのものではなく、2つの金額の差だよ。
気づくコツ:=でつなぐ前に「何と何が同じか」を1文で言ってみよう。言えないうちは=にしないでおこう。
ここまで理解できている?(小学校の内容)
つまずいたら、小学校の内容に戻っても大丈夫!
この問題は、次のことが分かっていれば解けるよ。1つずつ確かめよう。自信がないものは、リンク先で復習できるよ。
- 2けたの数は 十の位×10+一の位 で表せるって分かる?
小3「位取り(十の位・一の位)」を復習する(ポイント・例題・確認問題)
ためしに1問:10円玉が5枚と1円玉が8枚あります。全部で何円ですか。
答えを見る
58円
- 1あたり×いくつ分=全体だって分かる? 代金・速さ・仕事の部品の作り方だよ。
小5「単位量あたりの大きさ」を復習する(ポイント・例題・確認問題)
ためしに1問:1個95円のゼリーを8個買うと、代金は何円ですか。
答えを見る
760円
学習指導要領の項目:⑵ 文字を用いた式 ア(エ)/⑶ 一元一次方程式 イ(イ)