割合の文章題 011

割合 011 ★★★

ゆうきさんは「合唱部の部員は、昨年よりちょうど15%増えて、今年は24人になりました」と言いました。このようなことはありえますか。理由も答えなさい。

この問題は、答えが出たら問題に戻して確かめるのがポイントだよ。下の「ヒントをひとつずつ見る」を押して、「1. 図」から順に考えていこう。

どの形式で解くか、上のボタンでえらべるよ。

✏ 答案に書く の枠が、答案(ノート)に書くこと。そのほかは解説だよ。最後に「模範答案」があるよ。

1. 図

まず図で場面をつかもう。分かっている数と、求める「?」はどれかな?

線分図昨年、今年(15%増えた)昨年?人今年(15%増えた)24人
線分図

2. おく

求める数に、仮の名前 x をつけよう。何の x なのかが分かる1文で書くよ。答案の1行目だ!

✏ 答案に書く

昨年の合唱部の部員数をx人とする

ほかの置き方
  • 今年増えた部員数をx人とする(昨年の部員数は24-x人)

ほかの置き方でも正解だよ。x は「仮にこう決めた数」なんだ。

3. 表す

1あたり × いくつ分 で、部品を作ろう。km と m、分と時間……単位はそろっているかな?

単位をそろえる

単位はそろっているよ(人)

✏ 答案に書く

  • 今年の部員数:1.15x(人)

解説:部品の3つ組表(1あたり × いくつ分)

部品1あたりいくつ分単位
増えた人数x人0.15倍(15%)0.15x
今年の部員数x人1.15倍(1+0.15)1.15x

4. つなぐ

何と何が同じかな? 理由が言えたら、=でつなげるよ。

✏ 答案に書く

昨年の部員数を15%増やした人数が、今年の24人と同じなので、

1.15x=24

解説:「〜ので、」の部分が =にした理由。何と何が同じかを、場面の言葉で書こう。

解説:=のパターン B 2通り

5. 解く

てんびんの左右に同じことをしても、つり合ったままだよ。

✏ 答案に書く

  1. 1.15x=24
  2. x=24÷1.15
  3. x=480/23
  4. x=20.86…

6. 確かめる

求めた x の値を、作った方程式に代入しよう。左辺と右辺は等しくなるかな?

✏ 答案に書く

x=480/23 を 1.15x=24 に代入すると、

左辺:1.15×480/23=24

右辺:24

左辺と右辺が等しいので、x=480/23 は方程式の解である。

解説:てんびんで見ると、左辺 24 と右辺 24 でつり合っているね。

7. 解けた

仮の数だった x の値が分かって、問題が解けたね!

✏ 答案に書く

x=480/23=20.86… は、昨年の部員が20.86…人いたという意味になる。人数は整数なので、この解は場面に合わない。実際に、昨年20人なら15%増えて23人、21人なら24.15人となり、ちょうど24人にはならない。

✏ 答案に書く

x=480/23(=20.86…)となり、昨年の部員数が整数にならない。したがって、ちょうど15%増えて24人になることはありえない。

答え ありえない(x=20.86… となり、昨年の部員数が整数にならないから)

解の吟味:方程式の解が、そのまま答えになるとは限らないよ。問題の場面に戻して確かめよう。

模範答案

答案(ノート)には、右側の文を上から順に書こう。色の枠 は段階の名前だから、答案には書かないよ。図や解説も書かなくて大丈夫。

  1. おく昨年の合唱部の部員数をx人とする。
  2. 表す今年の部員数:1.15x(人)
  3. つなぐ昨年の部員数を15%増やした人数が、今年の24人と同じなので、
    1.15x=24
  4. 解く1.15x=24
    x=24÷1.15
    x=480/23
    x=20.86…
  5. 確かめるx=480/23 を代入すると、
    左辺:1.15×480/23=24
    右辺:24
    左辺と右辺が等しいので、x=480/23 は方程式の解である。
  6. 解けたx=480/23=20.86… は、昨年の部員が20.86…人いたという意味になる。人数は整数なので、この解は場面に合わない。実際に、昨年20人なら15%増えて23人、21人なら24.15人となり、ちょうど24人にはならない。
    x=480/23(=20.86…)となり、昨年の部員数が整数にならない。したがって、ちょうど15%増えて24人になることはありえない。
    答え ありえない(x=20.86… となり、昨年の部員数が整数にならないから)

もっと見たい人へ(開くと表示されるよ)

つなぐ理由を自分の言葉で書く(「4. つなぐ」のふり返り)

自分の言葉で書くと、ぐっとわかるようになるよ。

「4. つなぐ」で、1.15x24 を=でつないだね。
この2つが等しいと言えるのはなぜ? 自分の言葉で書いてみよう。

ヒント:「何」と「何」が同じなのかを、問題の場面の言葉で書こう(x や式ではなく、「○年後の父の年齢」のように)。

模範を見る

昨年の部員数を15%増やした人数が、今年の24人と同じだから。

間違い探し

まちがいは、伸びる材料だよ。どこが違うか探してみよう。

この問題で起きやすいまちがいを、つまずきやすいポイントごとに並べたよ。どこが違うか考えてから開いてみよう。

答えを場面に戻していないつまずきやすい段階:「確かめる」

Aさんはこう書きました:答え:昨年の部員は20.86…人 どこが違う?

なぜそう書きたくなる?方程式の解を、場面に戻さずにそのまま答えにしてしまう。

どう確かめる?xに20.86…を入れると、部員が小数の人数になる。人数は整数なので、この話はありえないと読みかえよう。

気づくコツ:方程式の解が、そのまま答えとは限らないよ。マイナス・小数・人数などを場面に戻して確かめよう。

答えを場面に戻していないつまずきやすい段階:「確かめる」

Aさんはこう書きました:答え:およそ21人なので、ありえる どこが違う?

なぜそう書きたくなる?小数の解を四捨五入して、場面に合う答えにしてしまう。

どう確かめる?xに21を入れると、21×1.15=24.15人で24人にならない。20を入れると23人なので、ちょうど24人になる昨年の人数はないと見直そう。

気づくコツ:方程式の解が、そのまま答えとは限らないよ。マイナス・小数・人数などを場面に戻して確かめよう。

もとにする量の取り違えつまずきやすい段階:「表す」

Aさんはこう書きました:x+15=24 どこが違う?

なぜそう書きたくなる?「15%増えた」を、15人増えたと読んでしまう。

どう確かめる?この式ではx=9になる。xに9を入れると、9人の15%は1.35人で、今年は10.35人となり24人にならない。15%は昨年の0.15倍だと見直そう。

気づくコツ:「○の△割」の○がもとにする量だよ。何の割合なのかを言葉で確かめよう。

つまずきやすいポイントをすべて見る

ここまで理解できている?(小学校の内容)

つまずいたら、小学校の内容に戻っても大丈夫!

この問題は、次のことが分かっていれば解けるよ。1つずつ確かめよう。自信がないものは、リンク先で復習できるよ。

小学校の復習をすべて見る

学習指導要領の項目:⑵ 文字を用いた式 ア(エ)⑶ 一元一次方程式 イ(イ)