割合の文章題 018
ある品物に、原価(げんか)の3割の利益を見込んで(みこんで)定価をつけました。ところが売れなかったので、定価より180円安くして売ったところ、利益は原価の1割になりました。原価は何円ですか。
どの形式で解くか、上のボタンでえらべるよ。
✏ 答案に書く の枠が、答案(ノート)に書くこと。そのほかは解説だよ。最後に「模範答案」があるよ。
1. 図
まず図で場面をつかもう。分かっている数と、求める「?」はどれかな?
2. おく
求める数に、仮の名前 x をつけよう。何の x なのかが分かる1文で書くよ。答案の1行目だ!
✏ 答案に書く
品物の原価をx円とする
ほかの置き方でも正解だよ。x は「仮にこう決めた数」なんだ。
3. 表す
1あたり × いくつ分 で、部品を作ろう。km と m、分と時間……単位はそろっているかな?
単位をそろえる
単位はそろっているよ(円)
✏ 答案に書く
- 定価:1.3x(円)
- 売った値段:1.3x-180(円)
- 原価の1割の利益があるときの売った値段:1.1x(円)
解説:部品の3つ組表(1あたり × いくつ分)
| 部品 | 1あたり | いくつ分 | 式 | 単位 |
|---|---|---|---|---|
| 定価 | x円 | 1.3倍(1+0.3) | 1.3x | 円 |
| 売った値段 | 1.3x-180 | 円 | ||
| 原価の1割の利益があるときの売った値段 | x円 | 1.1倍(1+0.1) | 1.1x | 円 |
4. つなぐ
何と何が同じかな? 理由が言えたら、=でつなげるよ。
✏ 答案に書く
定価より180円安い売り値が、原価に1割の利益を加えた値段と同じなので、
1.3x-180=1.1x
解説:「〜ので、」の部分が =にした理由。何と何が同じかを、場面の言葉で書こう。
解説:=のパターン B 2通り
5. 解く
てんびんの左右に同じことをしても、つり合ったままだよ。
✏ 答案に書く
- 1.3x-180=1.1x
- 1.3x-1.1x=180
- 0.2x=180
- x=900
6. 確かめる
求めた x の値を、作った方程式に代入しよう。左辺と右辺は等しくなるかな?
✏ 答案に書く
x=900 を 1.3x-180=1.1x に代入すると、
左辺:1.3×900-180=990
右辺:1.1×900=990
左辺と右辺が等しいので、x=900 は方程式の解である。
解説:てんびんで見ると、左辺 990 と右辺 990 でつり合っているね。
7. 解けた
仮の数だった x の値が分かって、問題が解けたね!
解説:答えを問題の場面に戻すと
原価が900円なら、定価は900×1.3=1170円。180円安く売ると990円で、利益は990-900=90円。これは原価900円の1割(900×0.1=90円)になり、問題と合う。
✏ 答案に書く
品物の原価は、900円である。
答え 900円
模範答案
答案(ノート)には、右側の文を上から順に書こう。色の枠 は段階の名前だから、答案には書かないよ。図や解説も書かなくて大丈夫。
- おく品物の原価をx円とする。
- 表す定価:1.3x(円)
売った値段:1.3x-180(円)
原価の1割の利益があるときの売った値段:1.1x(円) - つなぐ定価より180円安い売り値が、原価に1割の利益を加えた値段と同じなので、
1.3x-180=1.1x - 解く1.3x-180=1.1x
1.3x-1.1x=180
0.2x=180
x=900 - 確かめるx=900 を代入すると、
左辺:1.3×900-180=990
右辺:1.1×900=990
左辺と右辺が等しいので、x=900 は方程式の解である。 - 解けた品物の原価は、900円である。
答え 900円
解けたね! =にした理由を、自分の言葉で言えたかな? 次は、ちがう分野の問題にも挑戦してみよう。
もっと見たい人へ(開くと表示されるよ)
つなぐ理由を自分の言葉で書く(「4. つなぐ」のふり返り)
自分の言葉で書くと、ぐっとわかるようになるよ。
「4. つなぐ」で、1.3x-180 と 1.1x を=でつないだね。
この2つが等しいと言えるのはなぜ? 自分の言葉で書いてみよう。
ヒント:「何」と「何」が同じなのかを、問題の場面の言葉で書こう(x や式ではなく、「○年後の父の年齢」のように)。
模範を見る
定価から180円ひいた売り値と、原価に1割の利益をたした売り値は、同じ売り値のことだから。
間違い探し
まちがいは、伸びる材料だよ。どこが違うか探してみよう。
この問題で起きやすいまちがいを、つまずきやすいポイントごとに並べたよ。どこが違うか考えてから開いてみよう。
等しくないものを=でつなぐつまずきやすい段階:「つなぐ」
Aさんはこう書きました:1.3x-180=0.1x どこが違う?
なぜそう書きたくなる?利益の額(原価の1割)と、売った値段を取りちがえてしまう。
どう確かめる?この式ではx=150になる。xに150を入れると、定価195円から180円安くして15円で売ることになり、原価150円より安く損をする。0.1xは利益で、売った値段は1.1x円だと見直そう。
気づくコツ:=でつなぐ前に「何と何が同じか」を1文で言ってみよう。言えないうちは=にしないでおこう。
ふえる・へるの取り違えつまずきやすい段階:「表す」
Aさんはこう書きました:1.3x+180=1.1x どこが違う?
なぜそう書きたくなる?「180円安くして」を、たし算にしてしまう。
どう確かめる?この式ではx=-900とマイナスになる。原価がマイナスになることはないので、安くしたのだから1.3x-180とひくと見直そう。
気づくコツ:「高い・後・増える」はたす、「安い・前・減る」はひく。場面の向きを確かめよう。
ここまで理解できている?(小学校の内容)
つまずいたら、小学校の内容に戻っても大丈夫!
この問題は、次のことが分かっていれば解けるよ。1つずつ確かめよう。自信がないものは、リンク先で復習できるよ。
- もとの量×割合=くらべる量だって分かる? 2割引きは×0.8だよ。
小5「割合・百分率」を復習する(ポイント・例題・確認問題)
ためしに1問:1500mLのジュースのうち、40%を飲みました。飲んだのは何mLですか。
答えを見る
600mL
学習指導要領の項目:⑵ 文字を用いた式 ア(エ)/⑶ 一元一次方程式 イ(イ)