速さの文章題 021
1日に2分進む時計Aと、1日に3分遅れる時計Bがあります。ある日の正午に、2つの時計を正しい時刻に合わせました。2つの時計の表示の差がはじめて1時間になるのは、何日後の正午ですか。
どの形式で解くか、上のボタンでえらべるよ。
✏ 答案に書く の枠が、答案(ノート)に書くこと。そのほかは解説だよ。最後に「模範答案」があるよ。
1. 図
まず図で場面をつかもう。分かっている数と、求める「?」はどれかな?
2. おく
求める数に、仮の名前 x をつけよう。何の x なのかが分かる1文で書くよ。答案の1行目だ!
✏ 答案に書く
2つの時計の表示の差が1時間になるまでの日数を、x日後とする
ほかの置き方でも正解だよ。x は「仮にこう決めた数」なんだ。
3. 表す
1あたり × いくつ分 で、部品を作ろう。km と m、分と時間……単位はそろっているかな?
✏ 答案に書く
単位をそろえる
- 時計が進む・遅れるのは「分」で数えているので、1時間=60分にそろえる
✏ 答案に書く
- 時計Aが進んだ時間:2x(分)
- 時計Bが遅れた時間:3x(分)
解説:部品の3つ組表(1あたり × いくつ分)
| 部品 | 1あたり | いくつ分 | 式 | 単位 |
|---|---|---|---|---|
| 時計Aが進んだ時間 | 1日に2分 | x日 | 2x | 分 |
| 時計Bが遅れた時間 | 1日に3分 | x日 | 3x | 分 |
4. つなぐ
何と何が同じかな? 理由が言えたら、=でつなげるよ。
✏ 答案に書く
Aが正しい時刻より進んだ分とBが遅れた分を合わせると、2つの時計の表示の差の60分と同じなので、
2x+3x=60
解説:「〜ので、」の部分が =にした理由。何と何が同じかを、場面の言葉で書こう。
解説:=のパターン A 合計
5. 解く
てんびんの左右に同じことをしても、つり合ったままだよ。
✏ 答案に書く
- 2x+3x=60
- 5x=60
- x=12
6. 確かめる
求めた x の値を、作った方程式に代入しよう。左辺と右辺は等しくなるかな?
✏ 答案に書く
x=12 を 2x+3x=60 に代入すると、
左辺:2×12+3×12=60
右辺:60
左辺と右辺が等しいので、x=12 は方程式の解である。
解説:てんびんで見ると、左辺 60 と右辺 60 でつり合っているね。
7. 解けた
仮の数だった x の値が分かって、問題が解けたね!
解説:答えを問題の場面に戻すと
12日後、Aは2×12=24分進み、Bは3×12=36分遅れる。2つの表示の差は24+36=60分=1時間で、問題と合う。
✏ 答案に書く
2つの時計の表示の差がはじめて1時間になるのは、12日後の正午である。
答え 12日後の正午
模範答案
答案(ノート)には、右側の文を上から順に書こう。色の枠 は段階の名前だから、答案には書かないよ。図や解説も書かなくて大丈夫。
- おく2つの時計の表示の差が1時間になるまでの日数を、x日後とする。
- 表す時計が進む・遅れるのは「分」で数えているので、1時間=60分にそろえる
時計Aが進んだ時間:2x(分)
時計Bが遅れた時間:3x(分) - つなぐAが正しい時刻より進んだ分とBが遅れた分を合わせると、2つの時計の表示の差の60分と同じなので、
2x+3x=60 - 解く2x+3x=60
5x=60
x=12 - 確かめるx=12 を代入すると、
左辺:2×12+3×12=60
右辺:60
左辺と右辺が等しいので、x=12 は方程式の解である。 - 解けた2つの時計の表示の差がはじめて1時間になるのは、12日後の正午である。
答え 12日後の正午
解けたね! =にした理由を、自分の言葉で言えたかな? 次は、ちがう分野の問題にも挑戦してみよう。
もっと見たい人へ(開くと表示されるよ)
つなぐ理由を自分の言葉で書く(「4. つなぐ」のふり返り)
自分の言葉で書くと、ぐっとわかるようになるよ。
「4. つなぐ」で、2x+3x と 60 を=でつないだね。
この2つが等しいと言えるのはなぜ? 自分の言葉で書いてみよう。
ヒント:「何」と「何」が同じなのかを、問題の場面の言葉で書こう(x や式ではなく、「○年後の父の年齢」のように)。
模範を見る
Aは正しい時刻より先へ、Bは後ろへずれるので、2つのずれを合わせたものが表示の差になるから。
間違い探し
まちがいは、伸びる材料だよ。どこが違うか探してみよう。
この問題で起きやすいまちがいを、つまずきやすいポイントごとに並べたよ。どこが違うか考えてから開いてみよう。
等しくないものを=でつなぐつまずきやすい段階:「つなぐ」
Aさんはこう書きました:3x-2x=60 どこが違う?
なぜそう書きたくなる?進むのと遅れるのを同じ向きのずれと考え、差をとってしまう。
どう確かめる?解くと x=60 で、60日もかかることになる。xに12を入れると、Aは正しい時刻より24分先、Bは36分後ろで、2つの間は24+36=60分。反対向きにずれるので、たそう。
気づくコツ:=でつなぐ前に「何と何が同じか」を1文で言ってみよう。言えないうちは=にしないでおこう。
単位がそろっていないつまずきやすい段階:「表す」
Aさんはこう書きました:2x+3x=1 どこが違う?
なぜそう書きたくなる?1時間をそのまま1として、分とそろえずに式を作ってしまう。
どう確かめる?xに12を入れると左辺は60で、1と合わない。進む・遅れるは「分」で数えているので、1時間を60分に直してから式を作ろう。
気づくコツ:式を作る前に、km と m、時間と分、L と mL などを1つにそろえよう。
ここまで理解できている?(小学校の内容)
つまずいたら、小学校の内容に戻っても大丈夫!
この問題は、次のことが分かっていれば解けるよ。1つずつ確かめよう。自信がないものは、リンク先で復習できるよ。
- 1あたり×いくつ分=全体だって分かる? 代金・速さ・仕事の部品の作り方だよ。
小5「単位量あたりの大きさ」を復習する(ポイント・例題・確認問題)
ためしに1問:1個95円のゼリーを8個買うと、代金は何円ですか。
答えを見る
760円
- 1km=1000m、1kg=1000g、1L=1000mL、1時間=60分。覚えているかな?
小3「単位のしくみ(長さ・重さ・かさ・時間)」を復習する(ポイント・例題・確認問題)
ためしに1問:1.5kgは何gですか。
答えを見る
1500g
学習指導要領の項目:⑵ 文字を用いた式 ア(エ)/⑶ 一元一次方程式 イ(イ)