速さの文章題 022
静水(せいすい)での速さが時速10kmの船で、流れの速さが時速2kmの川を上り、同じ道を下って戻ってきたら、往復(おうふく)に5時間かかりました。船が上った道のりは何kmですか。
どの形式で解くか、上のボタンでえらべるよ。
✏ 答案に書く の枠が、答案(ノート)に書くこと。そのほかは解説だよ。最後に「模範答案」があるよ。
1. 図
まず図で場面をつかもう。分かっている数と、求める「?」はどれかな?
2. おく
求める数に、仮の名前 x をつけよう。何の x なのかが分かる1文で書くよ。答案の1行目だ!
✏ 答案に書く
船が上った道のりをxkmとする
ほかの置き方
- 上りにかかった時間をx時間とする(下りは5-x時間)
ほかの置き方でも正解だよ。x は「仮にこう決めた数」なんだ。
3. 表す
1あたり × いくつ分 で、部品を作ろう。km と m、分と時間……単位はそろっているかな?
単位をそろえる
単位はそろっているよ(km・時間)
✏ 答案に書く
- 上りの速さ(時速):10-2(km)
- 下りの速さ(時速):10+2(km)
- 上りの時間:x/8(時間)
- 下りの時間:x/12(時間)
解説:部品の3つ組表(1あたり × いくつ分)
| 部品 | 1あたり | いくつ分 | 式 | 単位 |
|---|---|---|---|---|
| 上りの速さ(時速) | 10-2 | km | ||
| 下りの速さ(時速) | 10+2 | km | ||
| 上りの時間 | 時速8km | x/8時間 | x/8 | 時間 |
| 下りの時間 | 時速12km | x/12時間 | x/12 | 時間 |
4. つなぐ
何と何が同じかな? 理由が言えたら、=でつなげるよ。
✏ 答案に書く
上りの時間と下りの時間を合わせると、往復にかかった5時間と同じなので、
x/8+x/12=5
解説:「〜ので、」の部分が =にした理由。何と何が同じかを、場面の言葉で書こう。
解説:=のパターン A 合計
5. 解く
てんびんの左右に同じことをしても、つり合ったままだよ。
✏ 答案に書く
- x/8+x/12=5
- 両辺に24をかけて 3x+2x=120
- 5x=120
- x=24
6. 確かめる
求めた x の値を、作った方程式に代入しよう。左辺と右辺は等しくなるかな?
✏ 答案に書く
x=24 を x/8+x/12=5 に代入すると、
左辺:24/8+24/12=5
右辺:5
左辺と右辺が等しいので、x=24 は方程式の解である。
解説:てんびんで見ると、左辺 5 と右辺 5 でつり合っているね。
7. 解けた
仮の数だった x の値が分かって、問題が解けたね!
解説:答えを問題の場面に戻すと
上った道のりが24kmなら、上りの速さは10-2=時速8kmで24÷8=3時間、下りの速さは10+2=時速12kmで24÷12=2時間。合わせて5時間で、問題と合う。
✏ 答案に書く
船が上った道のりは、24kmである。
答え 24km
模範答案
答案(ノート)には、右側の文を上から順に書こう。色の枠 は段階の名前だから、答案には書かないよ。図や解説も書かなくて大丈夫。
- おく船が上った道のりをxkmとする。
- 表す上りの速さ(時速):10-2(km)
下りの速さ(時速):10+2(km)
上りの時間:x/8(時間)
下りの時間:x/12(時間) - つなぐ上りの時間と下りの時間を合わせると、往復にかかった5時間と同じなので、
x/8+x/12=5 - 解くx/8+x/12=5
両辺に24をかけて 3x+2x=120
5x=120
x=24 - 確かめるx=24 を代入すると、
左辺:24/8+24/12=5
右辺:5
左辺と右辺が等しいので、x=24 は方程式の解である。 - 解けた船が上った道のりは、24kmである。
答え 24km
解けたね! =にした理由を、自分の言葉で言えたかな? 次は、ちがう分野の問題にも挑戦してみよう。
もっと見たい人へ(開くと表示されるよ)
つなぐ理由を自分の言葉で書く(「4. つなぐ」のふり返り)
自分の言葉で書くと、ぐっとわかるようになるよ。
「4. つなぐ」で、x/8+x/12 と 5 を=でつないだね。
この2つが等しいと言えるのはなぜ? 自分の言葉で書いてみよう。
ヒント:「何」と「何」が同じなのかを、問題の場面の言葉で書こう(x や式ではなく、「○年後の父の年齢」のように)。
模範を見る
上りは流れに逆らって遅く、下りは流れに乗って速く進むが、2つの時間をたすと往復の5時間になるから。
間違い探し
まちがいは、伸びる材料だよ。どこが違うか探してみよう。
この問題で起きやすいまちがいを、つまずきやすいポイントごとに並べたよ。どこが違うか考えてから開いてみよう。
もとにする量の取り違えつまずきやすい段階:「表す」
Aさんはこう書きました:x/10+x/10=5 どこが違う?
なぜそう書きたくなる?流れの速さを考えずに、静水での速さのまま時間を表してしまう。
どう確かめる?xに24を入れると、2.4+2.4=4.8時間で5時間にならない。上りの速さは10-2=時速8km、下りの速さは10+2=時速12km にしてから時間を表そう。
気づくコツ:「○の△割」の○がもとにする量だよ。何の割合なのかを言葉で確かめよう。
1あたりといくつ分の取り違えつまずきやすい段階:「表す」
Aさんはこう書きました:8x+12x=5 どこが違う?
なぜそう書きたくなる?時間を表すのに、道のりと速さをかけてしまう。
どう確かめる?xに24を入れると、8×24=192で、時間の数にならない。時間は 道のり÷速さ なので、上りは x/8 時間と表そう。
気づくコツ:全体 = 1あたり × いくつ分。かけるのか、わるのかを3つ組で確かめよう。
ここまで理解できている?(小学校の内容)
つまずいたら、小学校の内容に戻っても大丈夫!
この問題は、次のことが分かっていれば解けるよ。1つずつ確かめよう。自信がないものは、リンク先で復習できるよ。
- 速さ×時間=道のりだって分かる? 時速・分速・秒速の関係も言えるかな?
小6「速さ」を復習する(ポイント・例題・確認問題)
ためしに1問:時速40kmで走るバスが、3時間で進む道のりは何kmですか。
答えを見る
120km
学習指導要領の項目:⑵ 文字を用いた式 ア(エ)/⑶ 一元一次方程式 イ(イ)