速さの文章題 026
ある船が、川のA地点から上流のB地点まで20kmを上るのに5時間、BからAまで下るのに2時間かかりました。船の静水(せいすい)での速さはいつも同じとします。川の流れの速さは時速何kmですか。
どの形式で解くか、上のボタンでえらべるよ。
✏ 答案に書く の枠が、答案(ノート)に書くこと。そのほかは解説だよ。最後に「模範答案」があるよ。
1. 図
まず図で場面をつかもう。分かっている数と、求める「?」はどれかな?
2. おく
求める数に、仮の名前 x をつけよう。何の x なのかが分かる1文で書くよ。答案の1行目だ!
✏ 答案に書く
川の流れの速さを時速xkmとする
ほかの置き方
- 船の静水での速さを時速xkmとする(流れの速さは時速x-4km)
ほかの置き方でも正解だよ。x は「仮にこう決めた数」なんだ。
3. 表す
1あたり × いくつ分 で、部品を作ろう。km と m、分と時間……単位はそろっているかな?
単位をそろえる
単位はそろっているよ(km・時間)
✏ 答案に書く
- 上りの速さ(時速):20÷5(km)
- 船の静水での速さ(時速):4+x(km)
- 下りの速さ(時速):4+2x(km)
- 2時間で下る道のり:2(4+2x)(km)
解説:部品の3つ組表(1あたり × いくつ分)
| 部品 | 1あたり | いくつ分 | 式 | 単位 |
|---|---|---|---|---|
| 上りの速さ(時速) | 20÷5 | km | ||
| 船の静水での速さ(時速) | 4+x | km | ||
| 下りの速さ(時速) | 4+2x | km | ||
| 2時間で下る道のり | 時速(4+2x)km | 2時間 | 2(4+2x) | km |
4. つなぐ
何と何が同じかな? 理由が言えたら、=でつなげるよ。
✏ 答案に書く
下りの速さで2時間に進む道のりが、BからAまでの20kmと同じなので、
2(4+2x)=20
解説:「〜ので、」の部分が =にした理由。何と何が同じかを、場面の言葉で書こう。
解説:=のパターン B 2通り
5. 解く
てんびんの左右に同じことをしても、つり合ったままだよ。
✏ 答案に書く
- 2(4+2x)=20
- 8+4x=20
- 4x=12
- x=3
6. 確かめる
求めた x の値を、作った方程式に代入しよう。左辺と右辺は等しくなるかな?
✏ 答案に書く
x=3 を 2(4+2x)=20 に代入すると、
左辺:2(4+2×3)=20
右辺:20
左辺と右辺が等しいので、x=3 は方程式の解である。
解説:てんびんで見ると、左辺 20 と右辺 20 でつり合っているね。
7. 解けた
仮の数だった x の値が分かって、問題が解けたね!
解説:答えを問題の場面に戻すと
流れが時速3kmなら、上りの速さは20÷5=時速4kmなので、静水での速さは4+3=時速7km、下りの速さは7+3=時速10km。2時間で10×2=20km下り、問題と合う。
✏ 答案に書く
川の流れの速さは、時速3kmである。
答え 時速3km
模範答案
答案(ノート)には、右側の文を上から順に書こう。色の枠 は段階の名前だから、答案には書かないよ。図や解説も書かなくて大丈夫。
- おく川の流れの速さを時速xkmとする。
- 表す上りの速さ(時速):20÷5(km)
船の静水での速さ(時速):4+x(km)
下りの速さ(時速):4+2x(km)
2時間で下る道のり:2(4+2x)(km) - つなぐ下りの速さで2時間に進む道のりが、BからAまでの20kmと同じなので、
2(4+2x)=20 - 解く2(4+2x)=20
8+4x=20
4x=12
x=3 - 確かめるx=3 を代入すると、
左辺:2(4+2×3)=20
右辺:20
左辺と右辺が等しいので、x=3 は方程式の解である。 - 解けた川の流れの速さは、時速3kmである。
答え 時速3km
解けたね! =にした理由を、自分の言葉で言えたかな? 次は、ちがう分野の問題にも挑戦してみよう。
もっと見たい人へ(開くと表示されるよ)
つなぐ理由を自分の言葉で書く(「4. つなぐ」のふり返り)
自分の言葉で書くと、ぐっとわかるようになるよ。
「4. つなぐ」で、2(4+2x) と 20 を=でつないだね。
この2つが等しいと言えるのはなぜ? 自分の言葉で書いてみよう。
ヒント:「何」と「何」が同じなのかを、問題の場面の言葉で書こう(x や式ではなく、「○年後の父の年齢」のように)。
模範を見る
上りの速さから静水での速さ、さらに下りの速さを表すと、下りの速さで2時間に進む道のりが20kmになるから。
間違い探し
まちがいは、伸びる材料だよ。どこが違うか探してみよう。
この問題で起きやすいまちがいを、つまずきやすいポイントごとに並べたよ。どこが違うか考えてから開いてみよう。
もとにする量の取り違えつまずきやすい段階:「表す」
Aさんはこう書きました:2(4+x)=20 どこが違う?
なぜそう書きたくなる?上りの速さに流れを1回たせば、下りの速さになると考えてしまう。
どう確かめる?xに3を入れると、2×7=14kmで20kmにならない。4+x は静水での速さ。下りはそこにさらに流れがたされるので、4+x+x=4+2x になる。
気づくコツ:「○の△割」の○がもとにする量だよ。何の割合なのかを言葉で確かめよう。
ふえる・へるの取り違えつまずきやすい段階:「表す」
Aさんはこう書きました:2(4-2x)=20 どこが違う?
なぜそう書きたくなる?下りなのに、流れの速さをひいてしまう。
どう確かめる?解くと x=-3 で、流れの速さが負の数になる。下りは流れに乗って進むので、静水での速さ 4+x にさらに流れの速さをたして、下りの速さは 4+2x としよう。
気づくコツ:「高い・後・増える」はたす、「安い・前・減る」はひく。場面の向きを確かめよう。
ここまで理解できている?(小学校の内容)
つまずいたら、小学校の内容に戻っても大丈夫!
この問題は、次のことが分かっていれば解けるよ。1つずつ確かめよう。自信がないものは、リンク先で復習できるよ。
- 速さ×時間=道のりだって分かる? 時速・分速・秒速の関係も言えるかな?
小6「速さ」を復習する(ポイント・例題・確認問題)
ためしに1問:時速40kmで走るバスが、3時間で進む道のりは何kmですか。
答えを見る
120km
学習指導要領の項目:⑵ 文字を用いた式 ア(エ)/⑶ 一元一次方程式 イ(イ)