仕事・水そうの文章題 014
空の水そうに、A管とB管で水を入れ始めました。満水にするのに、A管だけでは20分、B管だけでは30分かかります。ところが、底の排水管(はいすいかん)が開いたままでした。この排水管は、満水の水そうを15分で空にします。入れ始めてから30分後に気づいて排水管を閉め、そのままA管とB管で満水にしました。排水管を閉めてから満水になるまでに、何分かかりましたか。
どの形式で解くか、上のボタンでえらべるよ。
✏ 答案に書く の枠が、答案(ノート)に書くこと。そのほかは解説だよ。最後に「模範答案」があるよ。
1. 図
まず図で場面をつかもう。分かっている数と、求める「?」はどれかな?
2. おく
求める数に、仮の名前 x をつけよう。何の x なのかが分かる1文で書くよ。答案の1行目だ!
✏ 答案に書く
排水管を閉めてから満水になるまでの時間をx分とする(満水を1とする)
ほかの置き方
- 満水の量を60(20・30・15の最小公倍数)として、排水管を閉めてから満水になるまでの時間をx分とする
ほかの置き方でも正解だよ。x は「仮にこう決めた数」なんだ。
3. 表す
1あたり × いくつ分 で、部品を作ろう。km と m、分と時間……単位はそろっているかな?
単位をそろえる
単位はそろっているよ(分、満水を1とする)
✏ 答案に書く
- 3本で30分のあいだにたまった水:30/20+30/30-30/15
- 閉めてからx分間にA管から入る水:x/20
- 閉めてからx分間にB管から入る水:x/30
解説:部品の3つ組表(1あたり × いくつ分)
| 部品 | 1あたり | いくつ分 | 式 | 単位 |
|---|---|---|---|---|
| 3本で30分のあいだにたまった水 | 30/20+30/30-30/15 | |||
| 閉めてからx分間にA管から入る水 | 1/20 | x分 | x/20 | |
| 閉めてからx分間にB管から入る水 | 1/30 | x分 | x/30 |
4. つなぐ
何と何が同じかな? 理由が言えたら、=でつなげるよ。
✏ 答案に書く
はじめの30分でたまった水と、閉めてから2本で入れた水を合わせると、満水の1になるので、
30/20+30/30-30/15+x/20+x/30=1
解説:「〜ので、」の部分が =にした理由。何と何が同じかを、場面の言葉で書こう。
解説:=のパターン A 合計
5. 解く
てんびんの左右に同じことをしても、つり合ったままだよ。
✏ 答案に書く
- 30/20+30/30-30/15+x/20+x/30=1
- 両辺に60をかけて 90+60-120+3x+2x=60
- 30+5x=60
- 5x=30
- x=6
6. 確かめる
求めた x の値を、作った方程式に代入しよう。左辺と右辺は等しくなるかな?
✏ 答案に書く
x=6 を 30/20+30/30-30/15+x/20+x/30=1 に代入すると、
左辺:30/20+30/30-30/15+6/20+6/30=1
右辺:1
左辺と右辺が等しいので、x=6 は方程式の解である。
解説:てんびんで見ると、左辺 1 と右辺 1 でつり合っているね。
7. 解けた
仮の数だった x の値が分かって、問題が解けたね!
解説:答えを問題の場面に戻すと
はじめの30分で、A管から 30/20=3/2、B管から 30/30=1 入り、排水管から 30/15=2 出るので、たまったのは 3/2+1-2=1/2。閉めてから6分で A管 6/20=3/10、B管 6/30=1/5、合わせて 1/2 入る。1/2+1/2=1 で満水になり、問題と合う。
✏ 答案に書く
排水管を閉めてから満水になるまでの時間は、6分である。
答え 6分
模範答案
答案(ノート)には、右側の文を上から順に書こう。色の枠 は段階の名前だから、答案には書かないよ。図や解説も書かなくて大丈夫。
- おく排水管を閉めてから満水になるまでの時間をx分とする(満水を1とする)。
- 表す3本で30分のあいだにたまった水:30/20+30/30-30/15
閉めてからx分間にA管から入る水:x/20
閉めてからx分間にB管から入る水:x/30 - つなぐはじめの30分でたまった水と、閉めてから2本で入れた水を合わせると、満水の1になるので、
30/20+30/30-30/15+x/20+x/30=1 - 解く30/20+30/30-30/15+x/20+x/30=1
両辺に60をかけて 90+60-120+3x+2x=60
30+5x=60
5x=30
x=6 - 確かめるx=6 を代入すると、
左辺:30/20+30/30-30/15+6/20+6/30=1
右辺:1
左辺と右辺が等しいので、x=6 は方程式の解である。 - 解けた排水管を閉めてから満水になるまでの時間は、6分である。
答え 6分
解けたね! =にした理由を、自分の言葉で言えたかな? 次は、ちがう分野の問題にも挑戦してみよう。
もっと見たい人へ(開くと表示されるよ)
つなぐ理由を自分の言葉で書く(「4. つなぐ」のふり返り)
自分の言葉で書くと、ぐっとわかるようになるよ。
「4. つなぐ」で、30/20+30/30-30/15+x/20+x/30 と 1 を=でつないだね。
この2つが等しいと言えるのはなぜ? 自分の言葉で書いてみよう。
ヒント:「何」と「何」が同じなのかを、問題の場面の言葉で書こう(x や式ではなく、「○年後の父の年齢」のように)。
模範を見る
はじめの30分で差し引きたまった水と、排水管を閉めてから入れた水を合わせると、ちょうど満水になるから。
間違い探し
まちがいは、伸びる材料だよ。どこが違うか探してみよう。
この問題で起きやすいまちがいを、つまずきやすいポイントごとに並べたよ。どこが違うか考えてから開いてみよう。
ふえる・へるの取り違えつまずきやすい段階:「表す」
Aさんはこう書きました:30/20+30/30+30/15+x/20+x/30=1 どこが違う?
なぜそう書きたくなる?排水管も水が動くので、A管・B管と同じようにたしてしまう。
どう確かめる?解くと x=-42 で、マイナスになる。xに6を入れると、左辺は 3/2+1+2+3/10+1/5=5 で1にならない。排水管は水を出すので、30/15 はひく。
気づくコツ:「高い・後・増える」はたす、「安い・前・減る」はひく。場面の向きを確かめよう。
等しくないものを=でつなぐつまずきやすい段階:「つなぐ」
Aさんはこう書きました:x/20+x/30=1 どこが違う?
なぜそう書きたくなる?はじめの30分のあいだにたまった水を入れ忘れる。
どう確かめる?解くと x=12。xに12を入れると、閉めてからだけで満水の1が入る。その前の30分で満水の1/2がたまっているので、あふれてしまう。はじめの30分でたまった水も合わせる。
気づくコツ:=でつなぐ前に「何と何が同じか」を1文で言ってみよう。言えないうちは=にしないでおこう。
ここまで理解できている?(小学校の内容)
つまずいたら、小学校の内容に戻っても大丈夫!
この問題は、次のことが分かっていれば解けるよ。1つずつ確かめよう。自信がないものは、リンク先で復習できるよ。
- 1あたり×いくつ分=全体だって分かる? 代金・速さ・仕事の部品の作り方だよ。
小5「単位量あたりの大きさ」を復習する(ポイント・例題・確認問題)
ためしに1問:1個95円のゼリーを8個買うと、代金は何円ですか。
答えを見る
760円
- 全体を1として、1/10や1/15を足せるかな?
小5「分数の計算」を復習する(ポイント・例題・確認問題)
ためしに1問:水そうに水を入れます。はじめに水そう全体の1/4、次に全体の1/6を入れました。合わせて水そう全体のどれだけ入りましたか。
答えを見る
水そう全体の5/12
学習指導要領の項目:⑵ 文字を用いた式 ア(エ)/⑶ 一元一次方程式 イ(イ)