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小6「比」

比の値を求めたり、比例式(ひれいしき)a:b=c:d を「外側の積=内側の積」で解いたりできるようになろう。

中1では「x:350=2:5」のような比例式を解くよ。『4. つなぐ』で2つの比を=でつなぐとき(F 比のパターン)と、『5. 解く』で外側の積=内側の積を使うときに必要なんだ。

ポイント

  1. a:b の比の値は a÷b。比の値が等しい2つの比は、等しい比だよ。
  2. 比の両方に同じ数をかけても、同じ数でわっても、比は等しいままだよ。
  3. a:b=c:d なら、外側の積=内側の積(a×d=b×c)になるよ。

説明

上から順に読もう。どれも、読んだらすぐ下の「ためしてみよう」で確かめられるよ。

1. まずはここから:比は「いくつ分」でくらべる書き方

紅茶と牛乳を「3:2」で混ぜる、というのは、同じ大きさの「1つ分」を決めて、紅茶を3つ分、牛乳を2つ分にすることだよ。3:2 は「さん たい に」と読むんだ。

1つ分を40mLにすると、紅茶は 40×3=120mL、牛乳は 40×2=80mL になるね。1つ分を50mLにすれば、150mL と 100mL だよ。量が変わっても「3つ分と2つ分」の関係は同じなんだ。

a:b の「比の値」は a÷b だよ。3:2 の比の値は 3÷2=1.5(分数なら 3/2)で、紅茶が牛乳の1.5倍ということを表しているね。

線分図紅茶(3つ分)、牛乳(2つ分)紅茶(3つ分)40mL80mL120mL牛乳(2つ分)40mL80mL

ためしてみよう:赤い花と白い花を 5:4 の本数の比で花たばにします。1つ分を3本にすると、赤い花は何本ですか。

答えを見る

15本(3×5=15)

2. くわしく:両方に同じ数をかけても、わっても、比は等しい

3:2 の両方に2をかけると 6:4、両方に10をかけると 30:20 だよ。どれも比の値は1.5 で同じだから、「等しい比」なんだ。

反対に、両方を同じ数でわってもいいよ。24:36 は、両方を12でわると 2:3 になるね。これを「できるだけ小さい整数の比にする」というよ。

小数の比は、両方に10をかけると整数になるよ。0.6:0.9 は ×10 で 6:9、さらに3でわって 2:3 だね。気をつけたいのは、両方に同じ数を「たす」「ひく」と等しい比にならないことだよ。

テープ図2:3:2+3、両方に12をかけると 24:36:24+362:323両方に12をかけると 24:362436

ためしてみよう:45:60 を、できるだけ小さい整数の比にしましょう。

答えを見る

3:4(両方を15でわる)

3. くわしく:片方が分かったら、何倍かを見る・外側と内側をかける

3:5=□:35 の□を求めてみよう。5 が 35 になるのは7倍だね。等しい比は両方に同じ数をかけたものだから、□も 3×7=21 だよ。

もう1つの方法が「外側の積=内側の積」だよ。3:5=□:35 なら、外側の積は 3×35=105、内側の積は 5×□ だね。この2つが等しいから 5×□=105 で、□=105÷5=21 と求められるよ。これは中1で比例式を解くときに使うやり方だよ。何倍かが見つけにくいときは、この方法が役に立つよ。

比の問題では、何と何の比かを、同じ順番で並べることが大切だよ。「A:B=3:5」なら、右がわも「Aの量:Bの量」の順に書こう。

ためしてみよう:4:7=□:63 の□にあてはまる数を求めましょう。

答えを見る

36(7→63 は9倍なので 4×9=36。外側 4×63=252、内側 7×36=252)

4. 中1へのつなぎ:全体を分ける場面を□やxで書く

お菓子35個を、姉と妹で 4:3 に分けてみよう。全体は 4+3=7つ分 だから、1つ分は 35÷7=5個。姉は 5×4=20個、妹は 5×3=15個だね。

中1では、姉の個数を x 個とおくよ。すると妹は、全体から姉の分をひいた (35-x) 個だね。2人の比が 4:3 だから、x:(35-x)=4:3 という比例式(ひれいしき)が書けるよ。

x に20を入れると、20:15 で、両方を5でわると 4:3 になるね。比例式は、中1の『4. つなぐ』で「F 比」のパターンとして使うんだ。

テープ図姉:妹=4:3(1つ分=5個):5個+5個+5個+5個+5個+5個+5個、姉 4つ分 と 妹 3つ分:姉 x個+妹 (35-x)個。合計は 35個姉:妹=4:3(1つ分=5個)合計 35個5個5個5個5個5個5個5個姉 4つ分 と 妹 3つ分姉 x個妹 (35-x)個

ためしてみよう:1000円を姉と妹で 3:2 に分けます。姉の金額を x 円として比例式を書きましょう。また、姉は何円ですか。

答えを見る

x:(1000-x)=3:2、姉は600円(1つ分は 1000÷5=200円)

例題

まず自分で考えてから、「解き方を見る」を開こう。

★☆☆ 例題1. 水そうAには2.4L、水そうBには3.2Lの水が入っています。AとBの水の量の比を、できるだけ小さい整数の比で表しましょう。また、その比の値を求めましょう。

解き方を見る
  1. 水の量の比は、A:B=2.4:3.2 だね。
  2. 小数の比は、両方に10をかけて 24:32 にしよう。
  3. 24と32の両方をわり切れる一番大きい数は8だよ。24÷8=3、32÷8=4 で 3:4 になるね。
  4. 比の値は 3÷4=0.75、分数で書くと 3/4 だよ。2.4÷3.2 を計算しても0.75 で同じになるね。

答え 3:4(比の値は0.75、分数で 3/4)

ここがポイント:小数の比は整数に直してからわろう。等しい比は比の値も等しいから、比の値で確かめられるよ。

★★☆ 例題2. ホットケーキを作るのに、粉と牛乳を 5:4 の重さの比で混ぜます。粉を200g使うとき、牛乳は何g使いますか。

解き方を見る
  1. 粉:牛乳=5:4=200:□ と、同じ順番で書こう。
  2. 5 が 200 になるのは40倍だから、□は 4×40=160 だよ。
  3. 確かめ:外側の積 5×160=800、内側の積 4×200=800 で等しいね。

答え 160g

ここがポイント:比を書くときは、左と右で「何:何」の順番をそろえよう。

★★★ 例題3. 長さ1.8mのリボンを、姉と妹で 5:4 の長さの比に分けます。姉と妹のリボンは、それぞれ何cmですか。

解き方を見る
  1. 答えを cm で聞かれているので、1.8m=180cm にそろえよう。
  2. 全体は 5+4=9つ分 だから、1つ分は 180÷9=20cm だね。
  3. 姉は 20×5=100cm、妹は 20×4=80cm だよ。
  4. 確かめ:100+80=180cm、100:80 を20でわると 5:4 だね。

答え 姉100cm、妹80cm

ここがポイント:全体を分けるときは、比の数をたした「全体のいくつ分」で全体をわろう。

まちがえやすいところ

まちがいは、伸びる材料だよ。どこでまちがえやすいか、先に知っておこう。

こうしてしまいがち:兄と弟のカードの枚数の比が 5:3 で、弟が24枚のとき、5:3=24:□ と書いて□を求めてしまう。

なぜ?問題に出てきた数を、出てきた順に並べてしまうからだね。これだと左は「兄:弟」、右は「弟:兄」になって、順番がずれているんだ。

こう直そう:書く前に「兄:弟」と言葉を添えよう。兄:弟=5:3=□:24 なら、3→24 は8倍で、□は 5×8=40枚だよ。兄のほうが多い比なのに兄が弟より少なくなったら、順番を見直そう。

こうしてしまいがち:1:2 の両方に3をたして 4:5 にし、「等しい比」だと考えてしまう。

なぜ?「両方に同じことをすれば等しい」と覚えていて、かけ算・わり算とたし算・ひき算を区別していないからだね。

こう直そう:比の値で確かめよう。1:2 は 1÷2=0.5、4:5 は 4÷5=0.8 で、ちがうね。等しい比を作れるのは、両方に同じ数を「かける」か「わる」ときだけだよ。

こうしてしまいがち:60個のあめを 2:3 に分けるとき、60÷3=20 を1つ分にしてしまう。

なぜ?比の数のどちらか1つだけを見て、全体をわってしまうからだね。

こう直そう:全体は 2+3=5つ分 だよ。1つ分は 60÷5=12個 で、24個と36個に分かれるね。2つを合わせて60個にもどるかを確かめよう。

練習問題

「基本」から順に解こう。つまったら「ヒント」、解けたら「答えと解き方」で確かめよう。

基本(5問)

基本 1. 20:35 を、できるだけ小さい整数の比にしましょう。

ヒント

20と35を、どちらもわり切れる同じ数でわろう。

答えと解き方

4:7

  1. 20と35は、どちらも5でわり切れるね。
  2. 20÷5=4、35÷5=7 だから 4:7 だよ。

基本 2. 7:4 の比の値を求めましょう。

ヒント

a:b の比の値は a÷b だよ。

答えと解き方

1.75(7/4)

  1. 比の値は 7÷4 だね。
  2. 7÷4=1.75 だよ。分数で書くと 7/4 だね。

基本 3. 3:8=□:40 の□にあてはまる数を求めましょう。

ヒント

8が40になるのは何倍かな。

答えと解き方

15

  1. 8→40 は5倍だね。
  2. だから□は 3×5=15 だよ。
  3. 確かめ:外側 3×40=120、内側 8×15=120 で等しいね。

基本 4. 1.2:0.8 を、できるだけ小さい整数の比にしましょう。

ヒント

まず両方に10をかけて整数にしよう。

答えと解き方

3:2

  1. 両方に10をかけると 12:8 だね。
  2. 12と8を4でわると 3:2 だよ。

基本 5. 公園で遊んでいる子どものうち、男子は12人、女子は15人です。男子と女子の人数の比を、できるだけ小さい整数の比で表しましょう。

ヒント

男子:女子=12:15 から始めよう。

答えと解き方

4:5

  1. 男子:女子=12:15 だね。
  2. 両方を3でわると 4:5 だよ。

練習(4問)

練習 1. 青と白の絵の具を 2:7 の量の比で混ぜます。白は青より35mL多く使います。青は何mL使いますか。

ヒント

白と青のちがいは、比でいうと 7-2 で何つ分かな。

答えと解き方

14mL

  1. 白と青のちがいは 7-2=5つ分 だね。
  2. 5つ分が35mL だから、1つ分は 35÷5=7mL だよ。
  3. 青は2つ分なので 7×2=14mL。白は 7×7=49mL で、49-14=35mL 多いね。

練習 2. 縦と横の長さの比が 3:5 の旗があります。横の長さが1.2mのとき、縦の長さは何cmですか。

ヒント

答えは cm で聞かれているので、1.2m を cm に直してから考えよう。

答えと解き方

72cm

  1. 1.2m=120cm だね。
  2. 縦:横=3:5=□:120 で、5→120 は24倍だよ。
  3. □は 3×24=72 だから、72cm だね。

練習 3. 画用紙90枚を、1組と2組で 4:5 の枚数の比に分けます。1組は何枚になりますか。

ヒント

全体は 4+5 で何つ分かな。

答えと解き方

40枚

  1. 全体は 4+5=9つ分 だね。
  2. 1つ分は 90÷9=10枚 だよ。
  3. 1組は 10×4=40枚。2組は50枚で、合わせて90枚になるね。

練習 4. 赤いテープは45cm、青いテープは1.2mです。赤と青のテープの長さの比を、できるだけ小さい整数の比で表しましょう。

ヒント

比べる前に、単位を cm にそろえよう。

答えと解き方

3:8

  1. 1.2m=120cm だから、赤:青=45:120 だね。
  2. 両方を15でわると 3:8 だよ。

中1へのかけ橋(3問)

中1へのかけ橋 1. 砂糖と牛乳を 1:8 の重さの比で混ぜます。牛乳は砂糖より350g多くします。砂糖を x g として、砂糖と牛乳の比例式(ひれいしき)を書き、x を求めましょう。

ヒント

牛乳は砂糖より350g多いから、x+350 g と表せるよ。

答えと解き方

式:x:(x+350)=1:8、x は50(砂糖50g)

  1. 牛乳は (x+350) g だから、砂糖:牛乳=x:(x+350)=1:8 だね。
  2. 牛乳と砂糖のちがいは 8-1=7つ分 で、これが350g だよ。
  3. 1つ分は 350÷7=50 だから、x は50。確かめ:50:400 を50でわると 1:8 だね。

中1へのかけ橋 2. チューリップの球根48個を、花だんAと花だんBに 3:5 の個数の比で分けて植えます。花だんBの個数を x 個とするとき、花だんAの個数を x を使って表しましょう。また、AとBの個数の比例式を書きましょう。

ヒント

Aの個数は、全体の48個からBの分をひいたものだよ。比は「A:B」の順に書こう。

答えと解き方

Aは (48-x) 個、比例式は (48-x):x=3:5(Bは30個)

  1. 花だんAの個数は 48-x 個だね。
  2. A:B=3:5 だから、(48-x):x=3:5 と書けるよ。
  3. 全体は8つ分で、1つ分は 48÷8=6個。Bは 6×5=30個、Aは18個だね。

中1へのかけ橋 3. 縮尺(しゅくしゃく)1:25000 の地図で、8cmの長さは実際には何mですか。実際の長さを x cm として比例式を書いて求めましょう。

ヒント

縮尺 1:25000 は「地図の長さ:実際の長さ」だよ。右がわも同じ順に書こう。

答えと解き方

式:1:25000=8:x、x は200000(実際は2000m)

  1. 地図:実際=1:25000=8:x だね。
  2. 1→8 は8倍だから、x は 25000×8=200000 だよ。
  3. 200000cm は、100でわって2000m だね(2km)。

確認問題

最後に、この単元ができるようになったか確かめよう。自分で解いてから、「答えを見る」を開こう。

1. 赤いビーズが12個、青いビーズが18個あります。赤と青の個数の比を、できるだけ小さい整数の比で表しましょう。また、その比の値を求めましょう。

ヒント

12と18を、どちらもわり切れる同じ数(6)でわってみよう。

答えを見る

2:3(比の値は2/3)

2. 麦茶のもとと水を 3:5 の割合で混ぜます。水を400mL使うとき、麦茶のもとは何mL必要ですか。

ヒント

3:5=□:400 として、外側の積=内側の積 を使ってみよう。

答えを見る

240mL

3. 図書室の本は、物語と図鑑(ずかん)の冊数の比が 7:2 です。図鑑が360冊のとき、物語を x 冊として比例式を作り、x を求めましょう。

ヒント

外側の積は x×2、内側の積は 360×7 だよ。

答えを見る

1260冊(式:x:360=7:2)

この単元を使う中1の問題

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